NETIS登録番号:KK-020003-V
コンクリート構造物の漏水ひび割れ、およびコールドジョイントの補修工法。
低圧注入工法などで見られる“表面注入”とは異なり、対象躯体の中心部に向けた注入孔を設け、そこから止水剤を“内部注入”するのがポイントだ。これにより止水剤の充塡性は格段に向上する。
この充塡精度は、ひび割れ表面からの止水剤のリークで目視確認が可能。
使用する液剤は性質の異なる2液。まずφ10㎜の小径パッカーを用い、劣化部に向け「ウォーターセラミックGF」を先行注入。コンクリート細部まで深く浸透し、微細なひび割れを確実に止水することにより、コンクリートセメント中に含まれる水酸化カルシウムの溶脱を阻止する。
次に、ウレタン樹脂で見られる加水分解やバクテリア菌類など生物繁殖による風化がない長期安定用止水剤、「ビトグラウトN」を圧入。0.01〜数㎜までを完全に充塡し、水経が遮断される。
この2段階手法により、従来の工法とは比較にならない長期安定性能を実現する。なお、最新の追跡調査報告では、施工後25年を経過した現場においても再漏水箇所は見当たらないのだ(国土交通省24年以上、民間25年以上)。

ビトグラウト-R注入工法施工過程